本書の紹介。第6章のお話。 1925年、《ナシオナル・オデオン》レーベル主催の初のタンゴ・コンクールにおいて、フランシスコ・カナロ作曲の『ガウチョの嘆き』が第1位となります。もっとも大衆の支持の高いタンゴ音楽家としての地 Read More …
さて、本書。第5章では1930年前後に活躍した有力楽団をあげています。 フリオ・デカロ楽団=はっきりとタンゴ界をリード。ヨーロッパ旅行へ。 フランシスコ・カナロ楽団=フィルポを抜いて大衆タンゴの王様。 ロベルト・フィルポ Read More …
本書の巻末には、年表が掲載されています。 本編の史実部分だけを抽出、時系列に並べ、同時間軸上に世界の動きを記しています。発売当初、この年表がとても好評だったと、本書のあとがきにもあります。実際これを追っていくだけで、世界 Read More …
また本書の紹介に戻ります。 第5章ではタンゴ界の中心人物となる名手たちを紹介しています。 厳格なイタリア人音楽家一家に6人兄弟で生まれたフリオ・デカロ。クラシック音楽家にしたい父に反発し、タンゴに魅せられて16歳で家出、 Read More …
本書第5章では、タンゴに独奏者の活躍する時代をつくった先駆者たち、楽団について述べられています。 レコードとして残る最古の楽団として、オルケスタ・ティピカ・セレクトの名が挙げられています。 そして20年、デルフィーノ= Read More …
第4章の後半では『ラ・クンパルシータ』をめぐる歴史にページを割いています。一般的にタンゴと言われて、いちばんに思い浮かべられるアノ曲です。 タンゴの中のタンゴといわれ、世界のポピュラー音楽の中でも、いちばん多種類のレコー Read More …
以下、あとがきより。 ポピュラー音楽は、どんな人にもこころよく、したがって売上と消費量ではかられる商業音楽と似ていても、本質的には異なったものだと思います。タンゴは商品価値もありますが本当のポピュラー音楽です。世界じゅ Read More …
本書第4章、歌のタンゴの花咲く時代を飾った女性歌手たちの紹介を続けます。 アダ・ファルコン。大いなる魅力を持ちながら、短い期間活躍した後は、修道院に入ってしまいました。 声はシモーネより艶っぽく、ガルデルの「演技」よりも Read More …
引き続き、本書第4章、「歌のタンゴ」が盛んだった頃の女性歌手たちを紹介。 著者・高場氏が、「タンゴのいちばん官能的な女性(歌手)」と評しているのが、メルセデス・シモーネです。 プロの歌手というのは高い声が出せることが必須 Read More …
引き続き第4章、歌のタンゴ華やかな時代を飾った女性歌手たち。 ロシータ・キロガは、タンゴ発祥の地でありイタリア移民の港に近い街、ボカ地区の生まれ。 可愛い唱法だったが、レコードの売れるアーチストになってからは、下町ことば Read More …