本書第4章では、1920〜30年代の歌手たちをとりあげています。歌のタンゴの花咲く、この時代を飾った女性歌手たちについてもページを割いています。

ご紹介するのは、アスセナ・マイサニ。アスセナは野百合の意、ずいぶんと綺麗な名前ですが、本人はガルデル(当時のトップ男性歌手)になりたかったにちがいない、と本書にあります。

舞台には、よく男っぽい服装で登場し、下町のお兄さんのかっこうをしていた。歌もポルテーニョっぽい曲を実にみごとにこなし、男にしては丸丸としているが場末のヤクザの感じでアピールした。ただし、歌そのものは、男の真似はせず、男の歌詞をアスセナのまぎれもない娘の声でうたった。

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